ラ・カンパネラ

今日は仕事納めだった。

本当に今年も、皆さま、いろいろな方々にお世話になりました。スタッフも本当にご苦労様だった。
2020年もあと少しだけど、ゆっくりと過ごしたいと思う。

仕事が終わり、自宅でゆっくりとピアノを弾いて、犬と戯れた。犬の名前はショパン。

そして、Netflixを探索しているとフジコヘミングのドキュメンタリーがあったので、みることにした。

ベートヴェンのピアノソナタ月光第三楽章を昔、すごく好きだったが、映画のなかで演奏している一部があった。鳥肌がたった。

フジコヘミングといえば、やはりリスト ラ・カンパネラ。

すごく曲折な人生を送ったドキュメントは、すごく胸をうった。
実にピアニストになるまで、音楽教師をしたりと、時間がかかった。
左耳の難聴があったためだと思うが、負けず立ち向かう精神はすごい。

だからか、いろいろな言葉力がすごく胸に響いた。

音には色がある。

絵と同じように。

飛び交う手が、鍵盤を打つ音が本当に割れてなく、でも力強く、精神的なものまで感じる。

鍵盤を打つのは、タイピングと同じ。
ただ違うのは、精神的なことだけ。

この言葉にシンプルに勉強させられた。

また、映画のなかでフジコヘミングが生まれたベルリンの1920年築の建物は今も残されていた。その造形は素晴らしい。

日本はどんどん建物を壊している。
そろそろ気づくべきだと思う。

こんな素晴らしい文化を壊すのは、とても悲しいということを。

1920年ならもう100年が経過している。
そこには、住んだ人々がバトンをつないで、守ったともいえる。そこに伝統、文化いろいろな要素が生まれてくるのだと思う。

ともあれ、フジコヘミングが好きな人、いや、今から興味がある人にもおすすめの一作だ。

80歳を超えて、今も世界を回ってる。バイタリティーがすごい。

余談ではあるが、フジコヘミングの京都の邸宅が劇中にある。本当に素晴らしい空間だった。

父が建築家だったからか、すべてにおいて空間のこだわりを感じた。

映画を見終わると、愛犬ショパンはぐっすりと寝ていた。

夢の中で、ラ・カンパネラが鳴っていることだろう。

Good night ,Chopin.

Kouichi Mineno

Good Designer Award 2020 Winner グットデザイン賞2020年 受賞 センス株式会社 代表 Design=website+movie+music+artdirctor ジーアールシー株式会社 代表 REAL ESTATE=Designers manshion+house+managment+buy+sell