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おむすび家 うえむら
大分市都町にあるおむすび家うえむら様より依頼いただき、制作したプロモーション動画。
私たちセンス株式会社が大切にしていることは、ご依頼いただいたオーナーの歴史を我々が一から理解すること・聞き出すこと・感じること・表現することを、大切にしております。
店主である植村代表と話すなかで、徹底的にこだわりたいという料理に対する反骨精神が心を打たれました。その一作目であるおむすびを、特別に食べさせていただいたとき、初めての食感に驚きました。
ストレートに美味いと言えるその感動が、時間を埋め尽くしました。
そんなとき…
脳裏の奥に昔、親が作ってくれた遠足のお弁当に大きな丸々したおむすびが入っていたことを思い出した。いつも大きいなって思いながら、たまにご飯が足りなかったのか、大きなおむすびの端に小さなおむすびが、寄り添っていたのを、よく覚えている。
お弁当をお腹いっぱい食べて、予算内で一生懸命選んだおやつを、みんなで見せ合って、食べたり交換したりした。それがメインイベントのひとつだった。でも、大人になったらもう一度、親の作ったおむすびを食べたくなるときがある。お菓子の味はあまり覚えてないけど、おむすびの味は鮮明に記憶にきざまれてる。
大人になっても料理は滅多にすることなく、たまにおむすびを作ってみるけど、びっくりしたことに気付かされる。おむすびは、すごく実は難しい。ごはんが、べちゃべちゃになったり、すごく難しい。
あのとき、親が作ってくれたおむすびは、何度も練習してくれたのかもしれない。
誰かのために
腹いっぱいになってもらうために
喜んでもらうために
そんな回想が、おむすび家うえむらのカウンターで脳裏を巡った。
今、大分市の繁華街でお酒を飲みながら、そんな気持ちにひたる自分が大人になったのかなって、親がよくお酒を友人と飲みながら昔話を話しているあの時の光景に重なった。
…
そんな空間を動画では素直に表現しました。心からでる笑顔、安心感、いこごち。
それがおむすび家うえむらだと、店主の素晴らしい料理という舞台での表現に素直に思いました。
今回、音楽も初作を書き下ろしました。
A durは明るい堂々たる性格があるが、少し大人の雰囲気をいれようと思い、A flat durにて、書き直しました。
そんな中で、おむすびの蓄積される食べ応えと、和声を重ね、本来であればゴージャスな音色を持つ、ストリングスも、脇役に周り、さりげなくアレンジし、さりげない味付のような表現をいたしました。
是非、堪能していただきながら、おむすび屋うえむらへ足を運んでいただきたいと思います。
おむすび家うえむら
https://omu-uemura.com/
所在地: 〒870-0034 大分県大分市都町3丁目2−37
電話: 097-574-5513
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